石井町の女子ミニバスケットボールチーム高浦クローバーに所属する双子の安岡桃花(ももは)さんと柚花(ゆずは)さん=いずれも(8)、高原小学校3年=が競技関係者らの注目を集めている。4歳の頃から姉妹で磨いてきたドリブルやパスの技術を生かし、高学年選手に交じって試合にも出場。2人の目標はそろってプロ選手になることで「米女子プロリーグWNBAで活躍したい」と夢を膨らませている。

 2人は地元社会人バスケットチーム高浦クラブに所属する父英悟さん(35)と、学生時代に選手だった母真依さん(35)の影響で物心ついた頃からバスケットボールを使って遊び、英悟さんの試合を観戦したり、プレーをまねたりして競技に親しんできた。

 

 そんな姉妹の様子を教え子の英悟さんらから聞き「将来の主力になる」と考えた高浦クローバーの古高勝也監督(60)が、小学校入学を控えた2人に加入を打診。チーム入りを検討していた2人がこれを受け入れ、直後の4月に開かれた県大会地区予選でいきなり実戦デビューした。

 

 初の試合では高学年中心のチームメートと対戦相手の速さや技術に対応できず、桃花さんは「ボールに全然触れなくて、悔しかった」と振り返る。それでも、姉妹だけの遊びでは感じられなかったチーム全員でゴールを狙う一体感が楽しく「バスケットをもっと本格的にやりたいと思った」(柚花さん)。

 

 今では毎週4日はチームで、2、3日は英悟さんの指導で練習に励むバスケット漬けの生活を送る。学生時代にけがで苦しんだ英悟さんは2人の練習に体幹トレーニングを取り入れ、食事はタンパク質が豊富なメニューを1日4回取るようにするなど、丈夫な体作りに気を配っている。

 

 一番身近な仲間であり、ライバルでもある2人。お互いの存在について桃花さんは「柚とプレーするのは楽しいけど、負けたくはない」、柚花さんは「周りを見てパスを正確に出せる桃のような技術を身に付けたい」と話し、互いに認め合って切磋琢磨(せっさたくま)している。

 同世代の中でずばぬけて高い2人の技術は、対戦チームの監督から称賛されることも多い。ミニバスケットに30年以上携わる古高監督は「技術面に加え、どんな逆境でもあきらめずに最後まで走り続ける精神力を備えていて、成長が楽しみ」と期待をかける。

 今後の目標について柚花さんが「WNBAで姉妹でライバルとして競い合えれば」と大きな夢を語ると、桃花さんは「そのためにも上手な選手とたくさん対戦してもっとうまくなりたい」と冷静に道のりを冷静に見据える。世界最高峰の舞台を目指す小さな2人の大きな挑戦は、まだ始まったばかりだ。