ファッションショーを開く山側さん(後列右から2人目)と協力者=徳島市の東新町商店街

 乳がんで闘病中の美容師山側芳子さん(63)=徳島市沖浜東1=が28日、治療と並行して仲間と手作りした花嫁衣装を披露するファッションショーを同市東新町商店街で開く。ショーのモデルを務める女の子への着付けやヘアセットも担う予定で、前向きに活動する姿を見てもらい、同じように闘病している患者を励ましたい考え。「多くの人に楽しんでほしい」と張り切っている。

 山側さんは昨年9月に乳がんと診断され、手術を受けた。病巣部は取り除いたものの、抗がん剤治療を続けており、現在も通院している。

 がんの発症を機に「長年培ってきた技術を生かして人の役に立つことがしたい」と考えるようになり、ショーを企画。協力者が大勢集まり、友人で胸腺がん患者の日野綾子さん(50)=同市西新浜町1、主婦=ら、約40人の友人、知人がボランティアで運営に携わった。

 ショーは花嫁行列をイメージ。角隠しや白無垢(むく)を身にまとった5~9歳の女児4人に続き、参列者役の女性7人が着物を仕立て直したドレスを着て、赤いじゅうたんの上を歩く。衣装は全て、山側さんが1月に立ち上げた手芸クラブのメンバーが手作りした。

 山側さんの長男桃太郎さん(25)が桃太郎に扮(ふん)し、鬼を退治する演出のダンスもある。ショーの終了後は、出演者全員が籠屋町商店街を練り歩いて商店街内のデイサービスセンターを訪れる。

 山側さんは「この活動が同じように闘病中の人たちの励みになれば」と話している。

 ショーは午後1時から。2時からは子育てほっとスペース「すきっぷ」が主催するハロウィーンカーニバルが開かれ、子どもらの仮装行列やジャグリングショーが行われる。