2015年4月、松茂町の徳島空港に着陸しようとした日航機が滑走路に作業車がいたため着陸をやり直したトラブルで、海上自衛隊徳島教育航空群は27日、当時管制官だった30代男性海曹=同群司令部所属=を減給10分の1(1カ月)、海曹の上司だった40代1等海尉=厚木航空基地隊(神奈川県)所属=を戒告の懲戒処分とした。

 処分理由はいずれも注意義務違反。徳教群によると、海曹は作業車が滑走路にいるのを忘れて目視確認をせずに日航機に着陸許可を出し、深刻な事故につながりかねない「重大インシデント」を発生させた。

 運航当直士官だった1等海尉は、当日は日曜日で訓練がなかったことから航空機の離着陸が少ないとして、管制官に十分なブリーフィング(状況説明)をせずに業務を始めた。そのため海曹が1人で業務に当たることを把握せず、未然に防止できなかったとしている。

 徳教群司令の福島博1等海佐は「一歩間違えれば大事故につながりかねないミス。多大なご迷惑とご心配をお掛けし申し訳ない。再発防止に万全を期するとともに、安全確保のための指導を徹底し、信頼回復に努めたい」とコメントした。

 トラブルから2年半がたった時期の処分について、同群は「運輸安全委員会の報告書が16年8月に公表されて以降、報告書に基づき、組織内で原因を調べていたため」としている。