幽玄の世界に酔いしれた能楽鑑賞会=美馬市美馬町宮西の安楽寺

 美馬市美馬町の安楽寺で28日、能楽鑑賞会「美馬能」(美馬能楽の会主催)があり、市内外の約130人が古典芸能を楽しんだ。

 観世流シテ方の能楽師河村晴道さん=京都府=らが「弱法師(よろぼし)」を上演した。息子を家から追放したことを後悔し、息子の現世と来世の安楽を願って物乞いに施しをしていた男の前に、盲目の物乞いとなった息子が現れるという物語。観客は能舞台で繰り広げられた幽玄の世界に酔いしれた。

 つるぎ町半田、三宅マサヱさん(82)は「何も考えずに能に没頭でき、非日常、無我の境地になれた。生の舞台は素晴らしいですね」と話していた。

 上演に先立ち、観世流シテ方の能楽師田茂井廣道さん=京都府=が「弱法師」のあらすじを説明した。

 美馬能楽の会は、地方で能楽に触れる機会をつくろうと1997年結成。能舞台のある安楽寺で年1回、能楽と狂言の鑑賞会を行っている。