1日午前8時55分ごろ、鳴門市北灘町沖の海上に竜巻の前段階に発生する漏斗雲が現れ、付近を車で走行していた徳島市の歯科医、富塚正敏さん(71)がカメラに収めた。徳島地方気象台は「ここまではっきりと見られるのは珍しい」としている。突風による被害は確認されていない。

鳴門市北灘町で撮影された漏斗雲=1日午前8時55分ごろ、鳴門市北灘町(富塚さん提供)

 気象台によると、当時の県内は高気圧に覆われて晴れていたが、一部で大気の状態が不安定だった。漏斗雲は積乱雲から垂れ下がって柱状に伸び、発達すると竜巻になる。悪天候で降雨を伴うなどして見にくい場合が多いという。

 富塚さんは海に面した国道11号を高松方面に車で走行中に、沖合数百メートルに竜巻のような細長い雲が発生しているのに気付き、車を止めてスマートフォンで撮影した。「こちらに向かって来るのではないかと怖くなり、慌てて進み出した直後に夕立のような雨が降ってきた。雲が消えるまでは数分の出来事だった」と振り返った。

 県内では2007年に徳島市で、08年と12年に鳴門市と近くの海上で竜巻が確認されている。