男子砲丸投げで16メートル80の大会新記録をマークした幸長=鳴門ポカリスエットスタジアム

 陸上の第89回徳島県選手権が4日、鳴門ポカリスエットスタジアムで開幕し、男子砲丸投げの幸長慎一(四国大)が16メートル80の大会新記録で4連覇を果たした。男子5000メートル競歩は孫田礼人(小松島市陸協)が21分48秒26の大会新記録で3連覇した。

 記録伸ばせず反省 幸長

 とうてい満足できる内容ではなかった。男子砲丸投げで4連覇した幸長(四国大)。昨年自身が出した大会記録を30センチ上回る16メートル80をマークしたものの、自己ベストの17メートル37には遠く及ばず「最悪の出来。最低でも17メートル台は出したかった」と物足りなさをにじませた。

男子5000メートル競歩決勝 21分48秒26の大会新で優勝した孫田(右)

 体の動きは悪くなかった。1投目こそ力みすぎて15メートル台にとどまったが、2投目に力強く押し出された鉄球は大きな放物線を描き、16メートル80地点へ。ただ、その後は記録を伸ばすことができず、「集中できていなかった」と反省する。

 生光学園高3年時の全国高校総体で円盤投げと砲丸投げをいずれも大会新記録で制するなど、輝かしい成績を残してきた実力者。それだけに掲げる目標は常に高い。大学3年生になった今年は、9月の日本学生対校選手権で最も得意とする円盤投げでの優勝と砲丸投げの上位入賞を狙う。

 技術とパワーに申し分はない。今後の課題としてメンタル面の強化を挙げ「いつでも集中して投げられるよう改善していく」とさらなる成長を誓う言葉に力を込めた。