国内外の芸術家を神山町に招いて創作活動に取り組んでもらう「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」の作品展覧会が29日、同町内の5カ所で始まった。11月5日まで。観覧無料。
同町神領の旧名西酒造酒蔵では、スペインのパブロ・メルカドさん(34)が、神山町で暮らす女性を藍染で描いたポートレート(縦2・5メートル、横90センチ)を展示している。阿波踊りの踊り子や食堂で働く店員ら5人を撮影した写真を基に、シルクスクリーンと「抜染(ばっせん)」の技法を組み合わせて制作した。
神奈川県出身の渡辺望さん(32)は、劇場寄井座に星をイメージしてLEDを使ったインスタレーション(空間芸術)を設置。LEDを配置したプレートを天井に飾り、床に用意した水面にも反射させている。
メキシコのイヴァン・フアレスさん(45)と南アフリカのランドアーティスト、ストレイダム・ファン・ダ・メルヴェさん(56)は、大粟山の山中で樹木や青石などを使った作品を紹介している。
初日は作家が作品を解説するアートツアーも開かれ、悪天候にもかかわらず約30人が足を運んだ。作品を見て回った同町阿野、会社員樫尾聡美さん(33)は「神山という場所や人との関わりを大事に作っているのが印象的だった」と話していた。