知事会見の発言を自動的に文字起こしした文章が表示されるパソコン画面を確認する県職員(右)=県庁

 徳島県と電子書籍取次大手の「メディアドゥ」(東京)は30日、人工知能(AI)が飯泉嘉門知事の定例会見を要約し、専用サイトに掲載する実証実験を始めた。

 午前10時に知事の会見が始まると、音声認識システムが即座に文章化し、パソコン画面に表示。この日の発表は約17分で、終了後、県職員が誤字などを修正し、午後2時にはサイトに掲載した。

 AIには、単語の結びつきなどを計算して文章ごとに重要度を判別する機能が持たされており、サイトの利用者が指定した分量(全文の10~90%)に応じ、重要な文章を順番に選んで表示する。

 この日発表された県庁食堂メニューの栄養成分表示に関する項目を50%に要約すると、「30日から栄養成分表示を始める」という説明を最重要と判断してトップに掲載。「定番メニュー35品目が対象となる」など内容を具体的に説明した文章を2番目に表示した。法令の説明や利用者アンケートについての説明は削除された。

 県は「スムーズなスタートが切れた。AIに触れてもらうとともに、県の情報発信に注目してもらいたい」としている。

 実験の対象は知事の発表項目に限り、記者とのやりとりは含まない。記者の質問を含めた全文は、会見から2日後の水曜に県ホームページで公開される。こちらは、要約機能はない。実験は年度末まで行う。