死体遺棄事件のあった市営住宅を調べる捜査員=31日午後2時10分ごろ、徳島市

 母親の遺体を約1カ月間にわたって市営住宅の自宅に放置したとして、徳島東署は31日、死体遺棄の疑いで、徳島市、無職の女(45)を逮捕した。調べに対し「言いたいことはありません」と供述している。

 逮捕容疑は、10月上旬、5階建て市営住宅4階の自宅で、母親(71)が亡くなったにもかかわらず、埋葬など適切な措置を取らずに放置したとしている。

 署によると、容疑者は母親と2人暮らし。市営住宅の住民から「異臭がする」と連絡を受けた市職員が、31日午前9時ごろに容疑者宅を訪れたが、ドアや窓に鍵が掛かり応答がなかったため署に通報した。署員がベランダの窓ガラスを割って室内に入り、玄関でうつぶせに倒れていた母親の遺体を見つけた。容疑者は台所でうずくまっていた。

 遺体は腐敗が進み、ふとんが掛けられていた。目立った外傷は確認されていない。署は1日に司法解剖して死因を調べる。

 市営住宅の住民らによると、1週間以上前から「容疑者宅から異臭がする」との声が上がっていた。容疑者は10年以上前に仕事を辞めてからほとんど外出せず、時折母親と一緒に買い物に出掛ける程度だった。

 市営住宅の管理人の女性は「(容疑者は)会ったらあいさつをしてくれるかわいらしい子だった。何があったのか」と話した。