JR四国が徳島線の徳島―阿波池田駅間で運行する新しい観光列車「藍よしのがわトロッコ」が10日、最初の乗客を乗せて徳島駅を出発した。台風14号の影響でトロッコ車に座れる区間を一部変更したものの、約50人の乗客は吉野川の景観を楽しんだ。

 徳島駅長らの合図で出発する観光列車「藍よしのがわトロッコ」=JR徳島駅

 徳島駅で式典があり、西牧世博社長が「徳島の観光の目玉の一つとして地域の皆さんに愛される列車にしていきたい」とあいさつ。飯泉嘉門知事らと共にテープカットで運行開始を祝った。徳島市の阿波おどり会館専属連の17人も駆け付け、演舞で盛り上げた。

 式典後、乗客は通常車両に乗り込み、午前10時34分に出発。安全のため、通常車両とトロッコ車とを行き来できる区間を石井―阿波池田駅から石井―貞光駅に変更して運行し、午後1時に阿波池田駅に到着した。

 阿波池田駅では三好市観光協会の職員らが旗を振って出迎えた。友人3人と乗車した香川県観音寺市の会社員(37)は「運行初日に乗ることができてうれしい。山や川の景色を開放感のある雰囲気で味わえた。歴史、文化の説明や駅弁もあって楽しめた」と話した。

 本年度は10、11月の土日祝日と3月27、28日の両日に各1往復運行する。JR四国によると、11月8日までの販売状況は徳島発の下りはほぼ満席で、阿波池田発の上りは8割ほど埋まっている。