12月に鹿児島県で開かれる対戦型コンピューターゲームの腕前を競うeスポーツの大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」の自動車レースゲーム「グランツーリスモSPORT」部門に、徳島市出身の中学1年稲田大(ひろ)翔(と)さん(13)が県と四国の代表として出場する。初出場した昨年は予選で敗れて涙をのんだことから、雪辱を期してテクニックに磨きをかけてきた。8月に高知市へ引っ越した稲田さんにとっては徳島代表として臨む最後の大会でもあり「絶対に優勝したい」と闘志を燃やしている。

全国選手権に向けて自宅に設置した専用操縦席で練習を重ねている稲田大翔さん=高知市

 全国都道府県対抗eスポーツ選手権は国体の一環で昨年初めて開催された。今年は12月20、26、27日の3日間、鹿児島を拠点にオンラインで開かれ、サッカーゲーム「ウイニングイレブン」やパズルゲーム「ぷよぷよ」など5ゲーム、9部門で参加者が対戦する。

 稲田さんが出場するのは6歳から18歳未満が対象の少年の部だ。昨年は地方予選を勝ち抜いた92人が全国選手権に進めたが、今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催になったことによる通信障害のリスクなどを考慮して全国8ブロックの成績上位20人だけが出られる狭き門となり、四国ブロックには1枠だけが割り当てられた。

 7月24日にオンラインで開催された四国代表決定戦で、稲田さんは昨年敗れた前徳島代表の湊川惠(けい)大(た)選手ら15人と対戦。強豪相手に苦戦が予想された中で予選トップタイムでポールポジションを獲得すると、決勝でも終始トップを守る完勝で成長ぶりを見せつけた。

 稲田さんはF1レーサーを夢見ていた父直之さん(37)の影響で幼い頃から車やモータースポーツに興味を持っていた。助任小5年の時に直之さんが愛好するグランツーリスモをプレーし始めると、持ち前の反射神経の良さを発揮してめきめきと上達していった。

 昨年5月、プレー歴半年で挑戦した県代表決定戦で2位に入り、10月に茨城県で開かれた全国選手権に参加者の中で2番目の若さで出場。8組に分かれて行われた予選では6位に終わって決勝進出を逃したものの、各県代表選手と交流を深め「もっとうまくなりたい」と意欲を高めた。

 その後は全国選手権で出会ってチームを組んだ各県の代表選手ら12人や、日本最高峰の自動車レース「スーパーGT」で活躍する大湯都史樹さん、阪口晴(せ)南(な)さんらプロレーサーとオンラインで対戦するなどして毎日2~5時間の練習を重ねており、その成果が四国代表決定戦でも表れた。

 12月の全国選手権には同じチームの各県代表も出場を決めており「決勝で仲間と優勝争いをするために、ブレーキやアクセルにもっと磨きをかけなければ」と意欲を燃やす稲田さん。「国内での優勝を足掛かりに、世界大会で活躍できるeレーサーになりたい」と夢を膨らませている。

 
© 2017 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Polyphony Digital Inc. Manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game in some cases include trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved. Any depiction or recreation of real world locations, entities, businesses, or organizations is not intended to be or imply any sponsorship or endorsement of this game by such party or parties. "Gran Turismo" logos are registered trademarks or trademarks of Sony Interactive Entertainment Inc.