発砲事件のあった喫茶店を調べる捜査員=2日午後4時すぎ、徳島市沖浜東1

 2日午後2時55分ごろ、徳島市沖浜東1の喫茶店「USA」で、暴力団組員の男が、一緒のテーブルに座っていた知人男性の右太ももを拳銃で撃った。男は乗用車で逃走し、約20分後に現場から約9キロ北の同市川内町の国道を走っていたところを捜査員が発見。徳島東署に任意同行し殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。「殺すつもりで撃った」と、容疑を認めている。撃たれた男性は市内の病院に搬送された。命に別条はない。

 緊急逮捕されたのは徳島市住吉1、指定暴力団山口組系秋良連合会傘下組織の組員森弘樹容疑者(43)。捜査関係者によると、被害男性との女性関係を巡るトラブルが原因で、暴力団の抗争事件ではないとみている。

 逮捕容疑は、喫茶店内で同市の無職男性(56)に拳銃を1発撃ち、右太ももにけがを負わせたとしている。

 事件当時、店内には森容疑者と被害男性以外に客6人と従業員2人がいたが、けが人はいなかった。

 署によると、銃弾は男性の太ももを貫通。店内の木製椅子の脚にめり込んでいたのが発見された。拳銃は回転式で、弾倉の中に複数の銃弾と空の薬きょう1個が残っていた。

 森容疑者と被害男性は顔見知り。同日午後2時ごろ、トラブルの仲裁役の男性と3人で店内で待ち合わせ、同じテーブルに座っていた。約1時間話し合ったが口論になり、森容疑者が帰る間際にいきなり発砲した。

 森容疑者は1人で黒のセダンに乗って逃走した。喫茶店従業員が「客が拳銃で撃たれたようだ」と119番。緊急配備中の自動車警ら隊員が同市川内町加賀須野の国道で逃走車を見つけた。渋滞で停車した際に森容疑者に職務質問すると、持っていた拳銃を警察官に手渡し、任意同行に応じた。

 県警は拳銃の入手先などを調べている。

 現場は県庁から約2キロ南の商店や住宅が混在する地域。近くに徳島文理大や市ふれあい健康館などがある。

 県内の発砲事件は、2011年4月に鳴門市の神戸淡路鳴門自動車道・鳴門インターチェンジで起きて以来6年ぶり。