徳島県警

 徳島県の観光キャンペーン「とくしま応援割」を悪用した詐欺事件で、県警に詐欺容疑で逮捕されたパート従業員の女(64)=徳島市=と会社役員の男(36)=同市=は、「(パート従業員の女の息子に)頼まれて協力した」などと供述していることが15日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、パート従業員の女の次男で鳴門市の宿泊施設を経営する男(34)=徳島市=が犯行を主導した可能性があるとみて慎重に調べている。

 捜査関係者によると、経営の男は「新型コロナで客が激減し、不正をした」と犯行の動機を供述している。事件ではパート従業員の女と会社役員の男それぞれの口座に県の助成金30万円が振り込まれており、この大半は経営の男に渡った疑いがあるという。

 県の応援割で宿泊者が助成金を受け取るには、対象の宿泊施設が発行する宿泊証明書や領収書が必要。経営の男は自らのゲストハウスを対象施設に登録しており、パート従業員の女と会社役員の男に証明書などを発行したとみられている。

 3人の逮捕容疑は、6月17日から26日にかけ、延べ24人がゲストハウスに5泊したと偽って助成金を受け取ろうと共謀。7月20日、助成金計60万円をだまし取ったとしている。