リモート中継で臨時記者会見を行う飯泉知事=17日午後5時45分ごろ、徳島県庁

 徳島県は17日、徳島市の10、20代男女9人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。徳島大は同日夜に記者会見を開き、全員が徳島大の学生、大学院生だと明らかにした。9人で飲食店とカラオケ店を利用しており、県はこの飲食店とカラオケ店で県内5例目のクラスター(感染者集団)が発生したと判断した。県内での感染確認は13日ぶりで、感染者は累計158人になった。

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 県や徳島大によると、感染したのは20代の男子学生3人と男子大学院生2人、10、20代の女子学生4人。9人全員が徳島市内の同じ飲食店でアルバイトをしている。11日に市内の別の飲食店で会食し、その後、カラオケ店を12日未明まで利用した。

 20代男子学生の1人が14日、せきや頭痛、全身倦怠感の症状があり、15日に医療機関をオンラインで受診。16日にPCR検査を受けて陽性が判明した。別の20代男子学生も陽性となったことから、濃厚接触者として7人が検査を受けて16、17両日に感染が分かった。いずれも軽症。

 9人のうち誰が最初に感染したかなど、感染経路は分かっていない。全員が1人暮らしだという。県は20代男子大学院生を除く8人の友人計32人を濃厚接触者と判断した。他に大学の講義やアルバイト先などで接触のあった人を特定し、検査を行う。

 徳島大は19日の全ての講義を休講にすると決めた。同日に専門家を交えた対策本部会議を開き、20日以降の対応を決める。徳島大学病院は感染者の中に院内に出入りした学生はいないとして、通常通り診療する。

 県は9人が大学内で感染しておらず、大人数の講義にも出席していないことを理由に、大学名を公表しなかった。飲食店やカラオケ店の店名も、ともに個室を利用していて他の客に感染が広がる可能性が低いとして明らかにしなかった。

 県は感染拡大防止に関する条例を16日に施行し、店名・施設名の公表に関する基準を定めている。飯泉嘉門知事は会見で「公表が目的ではなく、不特定多数の人に気付きを持ってもらうためのものだ。今後、飲食店やカラオケ店の従業員が陽性となれば、公表を考える」と述べた。