学生の新型コロナウイルス感染を受けて、緊急記者会見をする徳島大学の野地澄晴学長=徳島大学本部

 学生9人の新型コロナウイルス感染が判明した徳島大では17日、職員らが感染者が立ち寄った教室の消毒作業などに追われた。いつまで休講し、課外活動や対面授業を今後どうするかの判断については先送りされ、学生らは戸惑いの声を漏らした。徳島大の野球チームが大会を棄権するなど影響も広がった。

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 大学によると、総務、学務部の職員が朝から、全ての学生や教員に対し、感染者が発生した影響で19日を休講とする趣旨のメールを送った。感染者が立ち入った常三島キャンパスでは、講義室の机やいす、ドアノブなどを職員がアルコール消毒して回った。

 大学では4月に新型コロナウイルス感染症に対する事業継続計画(BCP)を策定。9月に県の独自基準「とくしまアラート」が解除されて以降は、禁止していた課外活動を許可したり対面での講義を再開したりしていた。

 BCPによると「学生に感染者が発生し、キャンパス内で感染拡大の恐れがある」場合、課外活動と学生の登校は全面禁止としている。野地澄晴学長は17日夜の会見で、今後の方針について「状況に応じて判断していくしかない。専門家の意見を踏まえながら19日の対策本部会議で協議したい」と語った。

 10月1日から対面での講義が全面再開したばかりの出来事に、学生や教員には動揺が広がった。男性教授は「残念だ。講義がオンラインに逆戻りし、学生がショックを受けなければいいが」と話した。友人伝いにクラスターの発生を知った理工学部3年の女子学生は、けげんな表情を浮かべながら「サークル活動が停止するかもしれないので荷物を取りに来た」とつぶやき、足早に立ち去った。

 四国六大学野球で17日に徳島大の2チームが出場する予定だった試合は中止し、不戦敗となった。18日に県内で開幕する第6回500歳野球大会についても、徳島大の教職員のチームが棄権を決めた。