5日午前8時40分ごろ、徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーの和歌山営業所(和歌山市)に「フェリーのデッキに爆弾を仕掛けた」と男の声で電話があった。徳島、和歌山両県警などが船内を調べたが、不審物は見つからなかった。同日、近畿、中国地方で運輸各社や百貨店などに爆破を予告する電話や通報が相次いでおり、いずれも不審物は確認されていないが、各府県警が悪質ないたずらとみて調べている。
南海フェリーによると、電話を受けて和歌山県警と和歌山海上保安部に通報。午前10時10分和歌山着(乗客138人)と同10時35分徳島着(181人)の船内を、それぞれ港に到着後、徳島、和歌山の両県警と両海上保安部の計約60人が捜索した。この影響で同10時35分和歌山発(113人)が15分遅れた。
JR西日本宮島フェリー(広島県廿日市市)、京阪電鉄、JR綾部駅(京都府綾部市)、京都丹後鉄道西舞鶴駅(同府舞鶴市)、琵琶湖汽船(大津市)、松坂屋高槻店(大阪府高槻市)、山田養蜂場(岡山県鏡野町)でも同様の事案があったという。