26日のプロ野球ドラフト会議で広島から5位指名された徳島インディゴソックスの行木(なみき)俊投手と、育成ドラフトで巨人7位の戸田懐生(なつき)投手が藍住町のゆめタウン徳島で会見を開き、夢の舞台に向けて抱負を語った。

 

広島5位行木、急成長し夢実現

行木俊投手

 「最高の気持ち。チームを勝利に導く投手になる」。2年目の今季、後半戦に急成長し、一気にプロ野球入りの夢を実現させた行木は、闘志をみなぎらせた。

 ここに至るまでの道は平たんではなかった。高校3年から抱える肩のけがで、入団1年目の昨季は登板機会なし。投げられない悔しさで心が折れそうにもなった。

 ようやく投げられるようになったのは昨年末。今年7月に初登板を果たしたが内容は良くなかった。試行錯誤の末、夏場のフォーム改造で球速が10キロアップ。最速153キロの直球とスライダー、カーブなど多彩な変化球を武器に、9月以降に3勝を挙げた。

 小学1年で野球を始め、硬式のシニアチームを経て千葉・横芝敬愛高でプレー。エースとして臨んだ最後の夏は甲子園出場を果たせなかったものの、同じ高校から徳島インディゴソックスを経てプロ野球入りした伊藤翔(西武)、鎌田光津希(ロッテ)の両先輩投手に続こうと、卒業後に徳島の地を踏んだ。

 今季、指導に当たった吉田篤史監督は「もう戦いは始まっている。早く1軍昇格を実現して」とエールを送った。

 投球フォームを参考にしてきたという広島の森下暢仁投手が目標。「自分には成長する部分しかなく、チームの先輩たちからどんどん話を聞いて学んでいきたい」。発展途上の若武者は目を輝かせた。

 なみき・しゅん 千葉県山武市出身。2019年3月に千葉・横芝敬愛高を卒業後、徳島に入団した。1年目の昨季は公式戦出場がなく、今季から公式戦に登板。10試合で42回1/3を投げ、被安打31、奪三振22、与四死球10、防御率1・28で3勝2敗。右投げ右打ち。184センチ、76キロ。19歳。

巨人育成7位・戸田「恩返しできた」

 巨人の育成ドラフト7位で自分の名前が呼ばれると、戸田の表情がようやく緩んだ。ドラフト会議の開始から約3時間後の指名に「頭が真っ白になった。呼ばれないかもしれないと不安だったのですごくほっとした」と喜びをにじませた。

戸田懐生投手

 東京の強豪・東海大菅生高2年時に夏の甲子園に出場し、4強入りに貢献した。けがに悩まされるなどして中退し、野球から離れた時期もあったが、同校の若林監督と徳島の荒井オーナーが知り合いだった縁で昨年6月に入団。今季9勝で最多勝に輝いた戸田は「拾ってもらったチームに(プロ入りで)恩返しができて良かった」と話す。

 右上手から繰り出す最速150キロの直球を武器に、支配下登録を目指す。「謙虚な気持ちを忘れずに練習し、はい上がっていくだけ。東京ドームの1軍マウンドで歓声を浴びたい」と夢を膨らませた。

 とだ・なつき 愛知県高浜市出身。東海大菅生高2年時の2017年夏の甲子園でチーム初の4強に貢献した。19年6月に徳島に入団。2年目の今季は18試合で116回1/3を投げ、防御率1・24。最多勝利(9勝)と最多奪三振(139)のタイトルを獲得した。右投げ右打ち。170センチ、70キロ。20歳。