2018年に徳島市内で車を酒気帯び運転した疑いで摘発され、道交法違反の罪に問われた徳島市の飲食店経営の女性(61)の控訴審判決で、高松高裁(杉山慎治裁判長)は27日、女性が車を運転していたと認めるには合理的な疑いが残るとして、一審徳島地裁の無罪判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。

 公判では、車を運転していたのが女性だったのか、同乗の夫だったのかが争点となった。杉山裁判長は判決理由で、女性が運転席から降りる場面を目撃したとする警察官の供述について、当時の状況を再現した実況見分と整合しないなどとして信用性が乏しいと判断。女性が夫をかばう気持ちなどから飲酒運転を認めたと考えられると指摘し、「車を運転していないという女性の供述の信用性を否定できない」とした一審判断は合理的であり是認できるとした。

 女性は判決後の取材に「主張が認められてうれしい。なぜ警察官は正直に言ってくれないのか」と話した。一方、高松高検の勝山浩嗣次席検事は「判決内容を精査し適切に対応したい」とのコメントを出した。

 女性は18年6月17日夜、自身が経営する飲食店から自宅に夫と車で帰宅。降車後に警察官からアルコール呼気検査を受け、その後起訴された。