とくしま創生アワードでグランプリを受賞した竹澤さん(左)=徳島市の阿波観光ホテル

とくしま創生アワードでグランプリを受賞した竹澤さん(左)=徳島市の阿波観光ホテル

 徳島を元気にするアイデアや人材を発掘し、支援する事業プランコンテスト「とくしま創生アワード」(実行委主催)の最終審査会が10日、徳島市の阿波観光ホテルであった。遺伝子を改変させたマウスの作製、販売などを行う徳島大発ベンチャー・セツロテック(徳島市)の「徳島からゲノム編集産業を世界へ」がグランプリに輝いた。

 審査会は公開で行われ、応募71件から書類審査を通過した10組と学生2組が「ビジネス」「ソーシャル」「学生」の3部門に分かれ、地域のにぎわい創出や産業活性化のプランを発表。県内の経営者や自治体職員ら約150人が耳を傾けた。

 徳島ゆかりの経営者13人と、徳島新聞社などでつくる実行委の委員らが実現性や社会性などの4項目を審査した結果、セツロテックのプランはゲノム編集の技術革新の可能性や成長性の高さが評価された。

 審査員を代表してNTTぷらら(東京)の板東浩二社長=徳島市出身=が、セツロテックの竹澤慎一郎社長に賞状と支援金50万円を手渡した。竹澤社長は「栄誉ある賞を頂き、感謝している。期待に応えていきたい」と話した。

 アワードは昨年度に続いて2回目。新設の学生賞には新野高校と小松島西高校、同勝浦校の有志でつくる「緑のリサイクル・ソーシャル・エコ・プロジェクトチーム」が選ばれた。

 準グランプリは次の皆さん。

[ビジネス]磯﨑和也「次亜塩素酸水・除菌消臭剤を活用した専用の噴霧器による『次世代型室内空間強力除菌消臭』事業」

[ソーシャル]鎌田耕志「アクア・チッタパーク」