「Fate/Grand Order」葛飾北斎

 徳島県在住でアニメやゲームのキャラクターに扮(ふん)するコスプレーヤーのユキマルさん(22)=本名非公表=が注目を集めている。完成度の高い衣装とメーク、幻想的な世界観が評価され、写真を発信している二つの会員制交流サイト(SNS)のフォロワー数は計6万人を突破。あこがれのキャラに近づくために美を追究し続けるユキマルさんの夢は、日本を代表するコスプレーヤーになることだ。

「Fate/Grand Order」沖田総司

 ユキマルさんは毎月1、2回のペースで個人やコスプレーヤー仲間と一緒に撮影会を行い、人気スマートフォン用ゲーム「Fate/Grand Order」のキャラを中心としたコスプレ姿を、親しい写真愛好家らに撮影してもらって作品に仕上げている。

「Fate/Grand Order」マリーアントワネット

 作品を公開している写真共有アプリ「インスタグラム」には約4万人、短文投稿サイト「ツイッター」は約2万人という、芸能人並みのフォロワーがおり「ため息が出るほど美しい」「生きる活力をもらえる」といった称賛のコメントが数多く寄せられている。

「Fate/Grand Order」マシュ・キリエライト

 ユキマルさんは中学生の頃からアニメが大好きで、美しく変身するコスプレーヤーの姿をSNSで見ては「いつか自分もやってみたい」と考えていた。高校2年の5月、徳島市で開かれたアニメやゲームの祭典「マチ★アソビ」に参加したのを機に初挑戦した。

「Fate/Grand Order」沖田総司

 初めてのコスプレは、人気作品「刀剣乱舞」の大和守安定(やまとのかみやすさだ)だった。慣れない化粧や着付けに苦戦したものの、自力でやり遂げた達成感に加え「メークが上達すればもっと違った自分を表現できる」という可能性を感じ、本格的に取り組むことを決意した。

「Fate/Grand Order」アナスタシア

 活動開始当初は現在ほど注目度は高くなかったが、なりきるキャラクターについて研究して既製の衣装や小物に手を加えたり、ポーズを心掛けたりしたほか、自身の顔に合うメークを工夫するなどの努力を重ねる中で多くのファンから支持されるようになった。

「Fate/Grand Order」ネロ・クラウディウス

 コスプレの魅力を「いつもと違う自分になれて、代わり映えのない毎日に刺激を与えてくれる」と語るユキマルさん。作品の発表を楽しみに待ってくれているファンの存在と評価の声が、新しいキャラに取り組む意欲やアイデアの源になっている。

「Fate/Grand Order」マシュ・キリエライト

 「私を変えてくれたコスプレの楽しさを広めたい」との思いから、興味のある人が気軽に参加できるイベントを徳島で開くことを目標に掲げる。国内外で活躍できるトップコスプレーヤーを目指して「キャラの息遣いまで感じられるような完成度の高い作品を発表し続けたい」と抱負を述べた。