後半34分、FC徳島の廣井(右)が左足でシュートを決め3―0とする=徳島市球技場

 サッカーの第98回天皇杯全日本選手権徳島県代表決定戦は6日、徳島市球技場で行われ、四国リーグに参戦しているFC徳島が4―0で徳島大医学部に快勝し、3年連続3度目の出場を決めた。FC徳島は27日の1回戦で福岡県代表と、J2の徳島ヴォルティスは6月6日の2回戦でJ2の栃木SCと、それぞれ対戦する。

 4得点も決定力に課題

 後半34分、FC徳島のFW廣井が敵陣ペナルティーエリア手前でボールを受けた。ディフェンスをかわして打ったシュートが決まり、3点目が入ると「それまで外していたので、決めることができてよかった」と、ほっとした表情を見せた。

 チームは22本のシュートを放ちながら決定機で精度を欠いた。先制点と2点目はいずれもオウンゴール。自力で得点できないもどかしい時間帯が続いた。3点目に続き、終了間際にも谷山が体で押し込み4点目。何とか結果に結びつけたが、尾上監督は「前半でシュートを決めていればもっと楽な展開だった」と振り返った。

 今季、四国リーグで3位に付ける。JFL昇格を目指して年々戦力を充実させているが、天皇杯は2年連続で初戦敗退。一発勝負のトーナメント戦を勝ち上がるには、この日の試合で浮き彫りになった決定力不足の解消が不可欠になる。

 4本のシュートを放ちながら無得点だった石川主将は「時間は限られるが得点力を上げるため、パス出しの意識を修正していく。勇気を持ってチャレンジしたい」。3週間後に迫った天皇杯1回戦に向けて表情を引き締めた。