「歓喜の歌」高らかに

1989年12月、ベルリンの壁崩壊記念の第九演奏会が開かれたコンツェルトハウス(当時はシャウスピールハウス)。世界的指揮者のバーンスタインがタクトを振り、世界平和を訴えた。建物の前には第九の歌詞を生んだシラーの像が立つ=ベルリン
ドイツ里帰り公演
鳴門市の姉妹都市ドイツ・リューネブルク市で、3月11日に催された「第九」里帰り公演を現地で取材した。第1次世界大戦中、鳴門市にあった板東俘虜収容所でドイツ兵捕虜が第九をアジア初演してから2018年6月で100年。そのプレイベントとして、認定NPO法人鳴門「第九」を歌う会をはじめ、日本、ドイツ、中国、米国の合同合唱団が「歓喜の歌」を響かせた。首都ベルリンやベートーベンハウスがあるボンも巡り、ベートーベンが第九を生んだ古里ドイツの風景を写真に収めた。