大野小5年生が作った那賀川のイメージキャラクター「りゅうな」と児童=阿南市の同校

 阿南市の大野小児童が、清流・那賀川の魅力を伝えるオリジナルキャラクター「りゅうな」をデザインした。竜をイメージしており、徳島市の企業の協力で着ぐるみ1体も完成。学校行事や那賀川関連のイベントなどに活用する。

 デザインしたのは昨年度1年間、那賀川の歴史を学んだ4年生(現5年生)18人。那賀川は流域に恵みを与える一方、洪水でたびたび氾濫することから「暴れ竜」と呼ばれていることにちなんだ。

 頭には那賀川沿いに咲く「ナカガワノギク」の髪飾りを付け、肩から魚のポーチを掛けている。背中の緑色のギザギザ模様は山を表した。

 児童はキャラクター作りと並行して制作した顕彰ソング「清き那賀川~時を越えて」を披露するため、1月に市内で開かれた那賀川についてのシンポジウムに参加。会場で「りゅうな」の缶バッジを配ったところ、興味を示したフジみらい、ニタコンサルタント(いずれも徳島市)の2社が着ぐるみ作りに協力してくれた。

 阿部靖史君(10)は「りゅうなを通じて那賀川を世界中の人に知ってもらいたい」と話した。