巻き寿司工房 ぜん丸

 国道438号沿いの佐那河内村役場を越え、3キロほど西へ進むと「旧高木邸」への案内板がある。それに従い左折してぐんぐん進む。急なカーブを曲がりつつ所々に設置された案内板を目印に山道をいく。しばらくすると、少し坂を上がった先に立派な古民家「旧高木邸」が現れる。

写真を拡大 たどり着くまでは道中に「旧高木邸」の看板やのぼりがあるので目印にしよう。

 ここをリノベーションして、サテライトオフィスを作ったり県内の企業や農家が手がけた商品を販売する「結プロジェクト」。村に残る「お互いを助け合う」精神をモットーに、プロジェクトに賛同した企業や団体、個人の繋がりを作り新たなビジネスを展開していく。

写真を拡大 「巻き寿司王子」の異名を持つ取田社長。 巻き簀を使わないのだそう !

 この活動に賛同し結プロジェクトメンバーとなった取田和起さん(37・淡路市出身)。取田さんは淡路島に本店を置く老舗うどん家「ぜん丸」を営んでいる。9月末からは、旧高木邸で「ぜん丸」の手作り巻き寿司の販売を開始した。これまで県内での取り扱いは少なかったが、取田さんの「もっと徳島の人に食べてほしい」という思いが今回の販売スタートに繋がった。

 旧高木邸の中にある工房で毎日一本ずつ手巻きされる巻き寿司。取田さんは「中の具材は4種類の削り節と利尻昆布を使ったうどんの出汁ベースで煮詰めているので少し甘めの味付けなんです。シャリが少なく具がたくさん入っているのも特徴なんですよ」と爽やかに話す。

写真を拡大 元気巻(585円)。食べたときにじゅわっと染み出す甘い出汁がたまらない美味しさ。

 元気巻(585円)には大きくカットされたキュウリと椎茸やかんぴょうなどがぎっしりと入る。キュウリ側を最後に食べると後味がさっぱりしてオススメなのだそう。甘くてどこか懐かしいような味付けに手が止まらない。

 冷凍の花丸巻(685円)にはキュウリの代わりにミツバがたくさん入りアクセントとして大活躍。花丸巻では薄口と濃口の2種類のだし巻きが巻き込まれるので食べ応え抜群だ。どちらも数量限定のため、電話で事前予約をしよう。

 結プロジェクトでは、これから旧高木邸の敷地内にある蔵を改装してショップにしたり、2階を佐那河内村にまつわるミュージアムにする予定。さらに棚田を利用したドッグランやキャンプ場を計画中だ。旧高木邸前にある納屋を解体しトイレや駐車場を設置すべく、その費用を今月からクラウドファンディングで集める。どんどん進化していく古民家プロジェクトから目が離せない !

写真を拡大 結ちゃんは結プロジェクトの広報担当。 人懐っこくみんなのアイドルだ。

住所=徳島県佐那河内村上府能104
050-2024-5822
営業時間=9:00~売切まで
定休日=不定休

駐車場:あり
キッズスペース:なし
多機能トイレ:なし
開店:2020年9月26日
Wi-Fi:あり