徳島県警察本部

 徳島県の観光キャンペーン「とくしま応援割」を巡る詐欺事件で、県警捜査2課と徳島中央署、鳴門署は4日、鳴門市の同種制度でも宿泊費助成金25万円をだまし取っていたとして、同市でゲストハウスを経営する男(34)=徳島市、詐欺罪で起訴=を詐欺容疑で再逮捕した。「間違いない」と認めている。

 再逮捕容疑は、鳴門市内の宿泊施設を利用した県民を対象に1泊5千円を補助する「鳴門でお得に泊まろうキャンペーン」を悪用。同市に対して6月25日、ゲストハウスで同月3~15日に延べ50人が宿泊したとする虚偽の申請を行い、自身の口座に助成金25万円を振り込ませたとしている。

 同市の制度は、宿泊者ではなく宿泊施設に助成金が支払われる仕組みで、申請には宿泊者が県内在住だと示す署名入りの確認書が必要。徳島中央署によると、50人は男の親族や知人らで、一部の人は名前を貸すよう男に頼まれて確認書に署名していた。無断で名前が使われていた人もいた。

 50人の中には、とくしま応援割の詐欺罪の共犯者として起訴された母でパート従業員の女(64)=徳島市=が含まれていた。もう一人の共犯者の会社役員の男(36)=同市=は入っていない。鳴門市の不正は、助成金が宿泊施設に振り込まれていることなどから、県警は現時点では男の単独の犯行とみている。

 とくしま応援割の不正を捜査する過程で、県警は鳴門市から男の口座に25万円が支払われていたことを確認。宿泊者とされた延べ50人のうち、複数人に事情を聴くなどし、容疑を裏付けた。

 男はパート従業員の女、会社役員の男と共謀し、とくしま応援割を悪用して計60万円をだまし取ったとする詐欺罪で2日、徳島地検が起訴していた。これまでの調べに対し、「コロナ禍で宿泊者がいなくなり、経営が立ちゆかなくなった」と動機を供述している。