鳴門市消防署の男性消防士(39)が7日夜、松茂町内の県道で軽乗用車を酒気帯び運転し、自損事故を起こしたとして、徳島板野署に摘発されていたことが8日、分かった。
市消防本部などによると、消防士は7日午後6時ごろから、鳴門市内の飲食店で同僚と2人で飲酒。約4時間後に店を出た後、車を運転し、同10時すぎに松茂町広島の県道の縁石に衝突した。歩行者ら巻き添えになった人はいなかった。消防士は右肩の骨を折った。
消防士は同日は公休だった。飲食店を出る際に代行運転手を呼び出して店内で待機していたが、運転手が到着する前に店を出た。車で徳島市内の自宅に向かったとみられる。
8日午前11時ごろ、消防士は市消防本部を訪れ、上司に報告。飲酒運転については「覚えていない」と話したという。
消防士は消防署の係長で、消防隊や救助隊の業務全般を担う中堅。勤務態度は真面目だったという。満壽良史消防長は「署員が飲酒運転で事故を起こしたのは非常に残念。事実を確認し、厳正に対処する」と話した。