信号機のない横断歩道でドライバーに歩行者優先を啓発する徳島中央署員ら=徳島市方上町寺内

 信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとする際、徳島県内では9割近い車が一時停止しないことが、日本自動車連盟(JAF)の調査で分かった。一時停止した車は11・8%にとどまり、大阪府と並び全国で5番目に低い42位となった。

 県内での調査は8月12~26日の平日、中央線のある片側1車線道路2カ所で行った。1分間に3~8台の交通量がある場所で、調査地点は非公表。JAF職員が1カ所につき50回横断し、一時停止した車の割合を調べた。

 全国平均の一時停止率は21・3%。都道府県別の数値公表が始まった2018年以降、徳島県は3年連続で全国平均を下回っている。20年の順位は前年の36位から下がり、過去最低となった。

 停止率は年々上昇し、18年4・4%、19年9・0%と徐々に改善しているものの、全国平均がそれを上回る伸び率を見せて18年8・6%、19年17・1%と推移したため、徳島県との差が広がっている。

 県警交通企画課によると、信号機のない横断歩道で歩行者が巻き込まれた交通事故は18年15件、19年11件だった。今年は9月末時点で9件発生している。同課は「無事故を目指し、横断歩道における歩行者優先の意識を県民に持ってもらえるよう、引き続き取り組んでいく」としている。

 道交法は、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、車は一時停止して歩行者の通行を妨げてはならないと定めている。違反した場合は違反点2点、反則金は普通車9千円となっている。