昨年6月から今年2月にかけて徳島県三好市井川町大佐古の市養護老人ホーム「敬寿荘」で起きた連続不審火事件で、2件の出火について現住建造物等放火未遂の罪に問われた老人ホーム元職員土井晃子(てるこ)被告(46)=松茂町広島、無職=の裁判員裁判の判決公判が22日、徳島地裁であり、坂本好司裁判長は懲役3年(求刑同5年)を言い渡した。

 判決理由で坂本裁判長は、土井被告が火を付けた後に消火器を持ち出していたことなどから「建物に燃え移る可能性があると分かって放火した」と指摘。「職場でいじめを受け精神的に追い詰められたことは同情に値するが、犯行が正当化されるものではなく、重大な結果を招きかねなかった」と非難した。

 土井被告の弁護人は公判後、内容を不服として控訴を含めて検討する考えを示した。

 判決によると、1月18日午後2時45分ごろ、ホーム1階の居室で、毛布や敷きパッドにライターで火を放ったが、他の職員が消火し布団などを焼いたにとどまった。2月3日午前9時20分ごろ、ホームの霊安室にあった衣類にライターで火を放ったが、他の職員が消して衣類や畳を焼いたにとどまった。