本番を目前に控え、打ち合わせを重ねる実行委のメンバー=徳島市東沖洲1

本番を目前に控え、打ち合わせを重ねる実行委のメンバー=徳島市東沖洲1

 「自分の未来を他人にまかせて大丈夫?」をテーマに、高校生や大学生、社会人らが意見を交わす「とくしま若者フューチャーセッション」(徳島県主催)が26日、徳島市徳島町2の穴吹カレッジ徳島校で開かれる。セッションは開催3年目で、今回は若者と政治を近づけるためのアイデアを考えてもらうのが目的。初めて10~30代による実行委員会を立ち上げ、同世代の目線でテーマから立案した。実行委は多くの参加を呼び掛けている。

 飯泉嘉門知事と遠藤彰良徳島市長がゲスト参加。2人から政治家を志した動機や苦労、悩みなどについて話してもらった後、若者の政治参画や投票率向上の啓発に取り組む大学生のNPO法人Mielka(ミエルカ、京都市)のメンバーらも交え、議論する。

 セッションは、若者に未来への夢を語り合ってもらい、そのアイデアを県の施策に役立てるのが狙い。県から委託を受けた一般社団法人しこくソーシャルデザインラボ(徳島市)が、ファシリテーター(進行役)養成講座と合わせて2015年から毎年開催している。

 今回は、企画運営から若者に任せることで人材育成につながると考え、養成講座の受講生から希望者を募って実行委をつくることにした。実行委のメンバーは9人で、9月から会議を重ねるなどして準備を進めてきた。当日もファシリテーターや、議論の内容を紙にまとめるファシリテーショングラフィッカーを務める。

 実行委の一人、妹尾裕介さん(26)=阿波市市場町尾開、同市職員=は「学生のうちから自分の将来について考えるきっかけとなるイベントにしたい」と意気込んでいる。

 参加無料。対象は40歳未満で、10、20代が優先。定員30人。25日締め切り。問い合わせは、しこくソーシャルデザインラボ<電088(635)6162>(午前10時~午後5時)。