戦争体験や林家三平さんの思い出などについて話す海老名香葉子さん=アスティとくしま

 女性向け会員制クラブ「徳島新聞女性クラブ」は25日、落語家の初代林家三平さんの妻で作家の海老名香葉子さん(84)を招いた講演会「山谷越えて きれいに生きたい」を徳島市のアスティとくしまで開いた。海老名さんは、戦災などの経験談を通して前向きに生きる大切さについて語り、約1200人が耳を傾けた。

 11歳の時に東京大空襲で両親や兄弟を失い、戦災孤児になった海老名さんは、親戚宅を転々とした10代の生活を振り返った。空襲前、一人で疎開する際に母から「いつも笑顔でいなさい」と教わり、つらいことがあっても「笑顔を忘れなかった」と述懐した。

 昭和の爆笑王と呼ばれた林家三平さんと結婚し、長男(九代目林家正蔵さん)、次男(二代目三平さん)ら4人の子どもを育てたことも紹介。「性格は一人一人違うので、その子の性格に合わせて付き合うことが大切」と話した。

 40人近い内弟子を抱えていた三平さんと死別した後の生活にも触れた。途方に暮れそうになったが「弟子たちが林家の名前を守ろうと言って支えてくれた。無我夢中に働けたのは家族や弟子たちのおかげ」と感謝した。

 小松島市松島町、主婦木村多賀子さん(84)は「明るく生きる姿がすてきだと思った。同じような生き方ができるようにしたい」と話した。


 ◆12月1日付朝刊暮らし面に要旨を掲載します。