阿波踊りの有名連16連が所属する阿波おどり振興協会は8日夜、徳島市役所で定例の連長会を開き、選抜阿波踊りでの所属連の出演順序など、今夏の同市の阿波踊りへの具体的な対応を確認した。
連長全16人が出席。解散した市観光協会が徳島地裁の破産手続き開始決定を不服として高松高裁に即時抗告している問題についても協議し、棄却された場合は最高裁に抗告しないよう観光協会に進言することを決めた。
振興協会は阿波踊りに参加する見通しだが、市が設立した主催団体「阿波おどり実行委」の諮問機関である運営協議会への参加を見合わせている。山田実理事長は、即時抗告が棄却された際に市から要請があれば、協議会に参加する可能性を示し、「問題を長引かせることで今夏の開催が危ぶまれる。阿波踊りを成功させるための苦渋の判断だ」と述べた。