徳島県小児科医会 日浦恭一(徳島新聞朝刊 満1歳にて掲載)

 規則正しい生活は健康の源です。特に成長の著しい子どもたちにとって規則的な生活は大切です。今月は規則正しい生活の基本になる生活リズムについて考えてみました。

 私たちの生活は日が昇ると目覚め、昼間明るい間に活動し、夜暗くなると眠ります。このような24時間のリズムで生活しています。これは地球の自転によって24時間周期で明暗の変化が起こるからです。地球上に暮らすすべての生物が24時間周期の明暗の変化に合わせて生活しているのです。

 24時間周期で暮らす生物はその体内時計を持っています。人も脳内に体内時計があり、約24時間の周期で時を刻み、睡眠・覚醒や内分泌、体温などの生理現象が24時間リズムで変動しています。

 多くの生物は明暗の変化を手掛かりにリズムを刻みますが、人は明暗の変化だけでなく、社会の変化に合わせてリズムを刻みます。季節によって明暗の変化は随分異なりますが、社会は時刻によって動いています。

 人が時刻を知る手掛かりは光や音などの物理的な因子の他に、家庭や集団から受ける社会的な刺激が大きな要因になります。家族との会話や接触、家族と一緒にする食事、友達との遊び、保育所や学校での生活などは規則正しい生活を送る上で、生活リズムを刻む上でとても大切な手掛かりになります。

 体内時計は自律的に時を刻み続けますが、家庭内や社会生活を送ることでその社会と同調したリズムを刻みます。規則正しい生活リズムの継続が子どもの成長、発達にとても重要です。