後半、相手のFKに合わせて飛び上がる徳島の選手=京都府亀岡市のサンガスタジアムbyKYOCERA

 各地で10試合が行われた21日の明治安田J2第35節第1日で、首位の徳島ヴォルティスは京都府亀岡市のサンガスタジアムbyKYOCERAで京都と対戦し、0―2で敗れた。8試合ぶりの黒星で通算成績は21勝8分け6敗、勝ち点は71のまま。2位福岡は山形と1―1で引き分けて同69、3位の長崎は千葉を下して同66とした。徳島の次節は25日午後7時から、鳴門ポカリスエットスタジアムで18位の町田と対戦する。同日、2位福岡は9位の東京V、3位長崎は17位の松本と戦う。

 徳島0―2京都

 [評]京都の堅守速攻に屈し、徳島の連勝は5で止まった。前半立ち上がりは素早くボールを回し、FW垣田を起点に攻め込んだ。しかし、次第に京都のプレスを受けるようになり、前半30分に自陣でボールを失い、先制を許した。後半12分にはパスカットされて素早く攻め込まれ、FWウタカに2点目を決められた。河田、佐藤、押谷とフレッシュな選手を前線に投入し、サイドからもクロスを上げたものの、京都の守備ブロックに阻まれ、なかなかシュートに持ち込めなかった。

 徳島・ロドリゲス監督 試合にはうまく入ることができて狙いどころを突いていけた。ただ、プレスを受けてボールを失い、先に失点して試合を難しくしてしまった。京都の守備が良かった。

 京都・實好監督 多くの子どもたちが来場した中、勝ててうれしい。ボールに行く、行かないのめりはりが利いたプレーができた。選手はコンパクトに守り、集中力高く戦ってくれた。

カウンター2発に沈む

 徳島7割、京都3割。徳島が旨とするボールポゼッション(保持)では圧倒しても、カウンター2発に沈むと改めて思う。ボール保持はあくまで手段であり、目的ではないと。逆にその組み立ての過程で出たミスを突かれて失点した。「一刺しをもらってしまった」と岩尾主将。昇格を諦めていない京都にしてやられた8試合ぶりの敗戦の苦みをかみしめた。

 立ち上がりから20分すぎまでは徳島の時間だった。清武、杉森の2シャドーが下がってボールを引き出し、そのスペースにMF西谷が飛び込みチャンスメーク。FW垣田も前線で強さとしなやかさを発揮した。

 ただ、次第に京都のプレスがはまり始める。前半30分、清武が受けに下がったところに狙いを定め、奪うと素早く縦パス1本。J1横浜Mから9月末に復帰したMF仙頭に仕留められた。西谷は「1点差ならひっくり返せると信じ、前向きに攻めようとしていたら2失点目を食らった」と後半12分のFWウタカの技量の高いシュートを悔しがった。

 2点リードした京都は最終ライン5枚、その前に4枚の守備ブロックを形成。徳島がパスで揺さぶってもスペースを空けず、中央でぎゅっと固まり続けた。「それでも横着せずにサイドを使い、上げたクロスの本数も少なくなかった。1本合っていれば…」と岩尾。シュートは今季最少の4本。最後まで堅固な壁を打ち破れなかった。

 クラブ最多に並ぶ6連勝はならず、負けなし記録も7でストップ。試合後のロッカールームでは下を向く選手もいたという。ただ、岩尾が「残り8戦を全勝し13連勝で終われるなんて思っていなかった」と達観していたのは、成し遂げようとすることの難しさを知るからこそだろう。「力のなさを思い知ったので、またひたむきに練習する」と主将。勝っておごらず、負けて腐らず。感情の振幅を最小限にとどめてプレーの質にこだわってきたこれまで通り、矢印を自分たちに向ける。