徳島県内24市町村のうち、共働き世帯などの児童を放課後に預かる放課後児童クラブ(学童保育)がある県内18市町村では、定員超過などで利用できなかった待機児童数は2017年4月1日時点で4市町の計78人に上ることが、徳島新聞の調べで分かった。阿波市の30人が最も多く、他に石井町で18人、徳島市で16人、阿南市で14人の待機児童が発生した。小学校全学年が事業の対象となった15年4月1日時点から2年間で70人増えた。クラブの設置が需要に追いついていない実態が浮き彫りになった。

 13市町は待機児童はなく、鳴門市は「把握していない」とした。

 阿波市は16年度にクラブを3カ所新設し、定員を130人増やした。定員440人に対して利用者数は397人と下回っているが、一部クラブで定員を超えたため30人の待機児童が発生した。同市の担当者は「今年7月にクラブと定員を増やして対応したが、まだ10人弱の待機児童がいる。支援員や場所はすぐに見つからない」と説明する。

 石井町は石井地区で定員を超えたため、17年に初めて待機児童が発生した。担当者は「18年度以降、クラブと定員を増やしていく」としている。

 徳島市はクラブを2カ所新設するなど、17年は定員を計162人増やした。担当者は「クラブの設置や支援員の確保が、需要の高まりに対応しきれていない。まだクラブがない校区も複数あり、児童館での受け入れで対応している」と説明する。

 阿南市は15年から7カ所、計239人それぞれ増やしたが、3年連続で待機児童を解消できなかった。担当者は「クラブを二つに分割した地域では待機児童は減ったが、高学年も利用できるようになったため別の地域での希望者が増えた」と話す。

 17年の利用者数は、15年からクラブを2カ所新設した美馬市が、132人増の249人。阿南市は209人増の877人、徳島市は187人増の2144人だった。全体ではクラブが23カ所、定員は789人、利用者は1124人それぞれ増えた。

 放課後児童クラブがないのは那賀、牟岐、美波、海陽、北島、板野の6町で、いずれも別事業で放課後の児童を受け入れており、待機児童はないという。那賀、海陽の両町は、学校の近隣施設などで「放課後子ども教室」を月曜-金曜に開いている。北島、板野、美波の3町は児童館などを活用する。牟岐町は旧牟岐小学校校舎を利用し、町の独自事業「おひさまスクール」を展開している。

 ただ、人材や施設の確保には苦労しており、放課後児童クラブと共通の課題になっている。