アパートに侵入し、就寝中だった女子大生を包丁で脅して性交しようとした際にけがを負わせたとして、強制性交致傷や住居侵入などの罪に問われた元徳島大工学部生の被告(26)=兵庫県姫路市=の裁判員裁判の初公判が25日、徳島地裁であった。被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は2019年6月以降、徳島市内で1人暮らしの20代女子大生宅への侵入を繰り返した。20年3月にはスケジュール帳の内容から女子大生が間もなく引っ越すことを把握。犯行当日に「無理やり性交する最後のチャンスと思った」と指摘した。

 検察側は「女子大生が目を覚ました後は背後から首に左腕を巻き付け、包丁を持った右手も使って体を押さえた。女子大生は抵抗した際にけがをした」とした。

 弁護側は冒頭陳述で、犯行時に包丁を持っていた点について「見せればおとなしくしてくれると思っていたからで、出血を見て犯行を中止しており、犯行態様は悪質ではない」などと述べた。

 起訴状によると、3月17日午前4~6時ごろに女子大生宅に侵入。自ら持ち込んだ包丁(刃渡り約13センチ)を突きつけて「動くな。服を脱げ」などと脅迫して性交しようとし、女子大生の右腕などに全治1週間のけがを負わせるなどしたとしている。