徳島地裁

 就寝中の女子大生を包丁で脅して性交しようとした際にけがを負わせたとして、強制性交致傷や住居侵入などの罪に問われた元徳島大工学部生の被告(26)=兵庫県姫路市=の裁判員裁判の論告求刑公判が27日、徳島地裁であり、検察側は「計画的犯行だった」などとして、懲役8年と犯行に使われた包丁1本の没収を求刑した。

 検察側は論告で、被告は女子大生のアパートに事前に侵入して退去する予定を知り、「最後のチャンス」と考えて犯行を決意したとし、「包丁や拘束ベルトなどの道具を準備しており、強固な犯意に基づく計画的犯行であることは明らか」と非難した。

 目を覚ました女子大生を包丁を持った手で押さえ、もみ合った際に腕や手に傷を負わせており、「さらに大けがをする可能性もあった危険で執拗(しつよう)な暴行だった」と指摘。女子大生に与えた精神的苦痛は大きく、再犯の恐れもあるとした。

 弁護側は最終弁論で「包丁は脅すために手に持っていたので、けがをさせるつもりはなかった。道具は性的嗜好(しこう)を満たすためだった」などと主張。懲役4年を越えない判決を求めた。