上勝町生実のそば店「あさかげ亭」が、藍を練り込んだ手延べそうめんを商品化した。町特産の阿波晩茶や葉ワサビを使ったそうめんとセットで、近く県内の観光施設などで販売する。
藍畑を持っているあさかげ亭の代表、元木幸利さん(64)と海陽町の肌着メーカー「トータス」がそれぞれ栽培した藍を使用。阿波晩茶は上質な茶葉を選び、葉ワサビは上勝町の第三セクターいろどりが栽培した規格外品を有効利用した。町産のユズとシソを使ったそうめんと合わせて5種類を用意している。
藍などの粉末を練り込んだ麺はほんのり色付き、手延べそうめんならではのコシのある食感と爽やかな香りが楽しめる。1袋200グラム、5種類セットで2500円(税抜き)。徳島とくとくターミナルなどで数量限定販売する。
藍そうめんは、2020年東京五輪の公式エンブレムに藍色が採用され、阿波藍に注目が集まっていることから1年がかりで商品化した。
元木さんは「徳島を訪れた多くの観光客に県産の素材を生かしたそうめんを味わってほしい」と話している。