優雅で繊細な旋律を響かせる辻井さん=徳島市のアスティとくしま

優雅で繊細な旋律を響かせる辻井さん=徳島市のアスティとくしま

 全盲のピアニスト辻井伸行さんのソロコンサート(徳島新聞社など主催)が3日、徳島市のアスティとくしまであった。スクリーンに映し出された写真や絵画を背景に、オリジナル曲やクラシックの名曲を優雅に奏で、4500人を魅了した。

 コンサートは2部構成。1部は、辻井さんの幼少期や海外ツアーの写真をバックに、テレビ番組「美の巨人たち」のオープニング曲や小学6年の時に作曲した「ロックフェラーと天使の羽」など、オリジナルの8曲を披露した。

 2部では、ルノワールやフェルメールの名画とともに、ドビュッシーの「月の光」、ショパンの「英雄ポロネーズ」など8曲を演奏した。

 小松島市から母親と訪れた新開小6年の福住茉梨さん(12)は「私と同じ年に作曲していたのがすごい。1曲1曲に思いや感情が込められていて、私もいろんな曲に挑戦したいと思った」と話した。