「ポカリ伝説」のジャケット

 ユーモアあふれる歌詞や高い演奏力で人気を集めるロックバンド「キュウソネコカミ」が、大塚製薬(東京)の清涼飲料水・ポカリスエットを題材にした楽曲「ポカリ伝説」を発表した。「酒と一緒に飲むと酔いやすい」という都市伝説を否定する内容で、製品になじみが深い徳島県民の間でも話題になっている。楽曲制作の経緯などを、ボーカル・ギター担当のヤマサキセイヤさんとキーボード・ボーカル担当のヨコタシンノスケさんに聞いた。(文中敬称略)

キュウソネコカミのアーティスト写真

 ―「ポカリスエットとお酒を一緒に飲むと酔いやすい」という都市伝説はいつどこで知りましたか。

 ヤマサキ 正確には覚えてないんですが、飲み会に参加する中でいつの間にか当たり前になって、心得の一つのようになっていましたね。

ボーカル・ギター担当のヤマサキセイヤさん

 ―これがデマだということはどうやって知ったんですか。

 ヤマサキ ポカリスエットの公式ツイッターでアップされていた若林稔弥さんの「ポカリ君は誤解を解きたい」という漫画を読んで知りました。

 ―どうして都市伝説を否定する曲を作ろうと思ったんですか。

 ヤマサキ ポカリとお酒を一緒に飲んでも大丈夫だと知ってから、この都市伝説を検証するためにライブハウスでお酒を飲む時のソフトドリンクや打ち上げ後の酔い覚ましにポカリを飲んでみたんです。

 人前でポカリを飲むと「大丈夫なんすか!? 危ないですよ!」と声を掛けられましたが、それまで避けていたポカリを飲んでも気分が悪くなることはなくて、何なら翌日も元気になった気がしました。検証で確証を得たので、曲にすることを決めました。

 ―曲に出てくる「アルコールのポカリ割り飲んで武勇伝」などの歌詞はメンバーの実体験ですか。

 ヤマサキ そうです。お酒のポカリ割りやエナジードリンク割りは、むちゃをしている雰囲気を出して盛り上げる手段としてたまに使っていました。

 曲を作る過程で「粉ポカリを薄めて飲む部活」にも焦点を当てようとしましたが、長くなるのでやめました。粉ポカリは分量通りに作らないと本来の効果を得られないのを知ってましたか?

 ―キャッチーな歌詞やメロディーが耳に残ります。

 ヤマサキ サビに一番言いたいことを言う! つまり「ポカリはお酒と一緒に飲んで大丈夫」。そしてAメロやBメロ、サビにお客さんが歌に参加できるところを作っているので、この先、新型コロナウイルスの影響が落ち着いて声を出せるようになればみんなで騒ぎたいです。

 ―「ポカリ伝説」について、ポカリスエット公式ツイッターがリツイートや曲紹介をしていましたね。

 ヤマサキ 気付いた時は「つぶやいてくれとる!」という驚きとうれしさがありました。ありがとうございます!!! 「ポカリ伝説」を聴いてもらうことでもっと真実が広まって、お酒を飲む時の禁忌扱いから救世主になってほしいです。

 ―「ポカリ伝説」はポカリスエットを愛する県民の間でも話題になっています。メッセージをお願いします。

キーボード・ボーカル担当のヨコタシンノスケさん

 ヨコタ 「世に広まってしまっているポカリとお酒の関係性の誤解を解く」。そのテーマだけで曲を作ってしまった自分たちをバックアップしてくれるのは、他ならぬ徳島の皆さんだと信じているので、応援よろしくお願いします!

 この曲が認知されていった暁には、またテーマソングなどのお話がいただけると信じて、その日まで歌い続けていきたいです。

 ―来年1月13日にはこの曲も収録されるミニアルバム「モルモットラボ」がリリースされます。

「モルモットラボ」のジャケット

 

 ヨコタ キュウソネコカミの10年間のキャリアの中でも、これまでになかったアプローチで制作した曲がたくさん入った意欲作です。

 メンバーそれぞれがプロデュースした曲や、これまでのイメージとは違ったクールな作品もあって、まだまだ型にはまらず実験的なことにトライしていくぞという今の姿勢が表れたミニアルバムになっています。

 ―こちらも県民に向けたPRコメントをお願いします。

 ヨコタ 「モルモットラボ」は「ポカリ伝説」のようなわれわれのお家芸とも言えるアッパーで踊り出したくなるようなサウンドから、こんな引き出しがあったんだと驚いてもらえるような楽曲まで幅広い音楽性をこれでもかと詰め込んだ、これからのキュウソネコカミにさらに期待したくなるような作品になったと思います。

 一度聴いたらどこか必ず引っかかる癖が強めな僕らのニューミニアルバムを、徳島の皆さんにぜひ聴いていただきたいです!