全国83温泉地の中から投票でお気に入りを選ぶ「温泉総選挙」で、三好市の大歩危祖谷温泉郷が、外国人おもてなし部門の1位に輝いた。ランキングの決定方法が前回の選考委員会による審査制から一般による投票に変わり、最も多い票を集めた。前回は同部門で2位だった。
外国人おもてなし部門には、大歩危祖谷温泉郷を含む19温泉がエントリーしていた。同温泉郷は7512票を獲得。2位は雲仙温泉(長崎県雲仙市)で6825票、3位城崎温泉(兵庫県豊岡市)は4963票だった。
大歩危祖谷温泉郷には5カ所の日帰り可能な温泉宿泊施設があり、三好市と各施設が連携してPR活動に取り組んでいる。昨年1年間で5施設に宿泊した外国人観光客の合計は1万4828人で、07年の約27倍に膨らんでいる。
投票は7月から10月末までの4カ月間、インターネットや「温泉総選挙」の公式イベント会場で行った。ファミリー、歴史・文化など全9部門あり、お気に入りの温泉地に票を投じた。大歩危温泉郷は絶景、女子旅の両部門にもエントリーし、絶景は4位、女子旅は10位だった。
温泉総選挙は、官民でつくる「うるおい日本プロジェクト」が主催。各地の温泉の効能やおもてなしの魅力をPRして地域振興につなげようと、2016年に始まった。
三好市観光課の大西裕之課長は「1位と2位ではアピール力が違う。日本一にふさわしい温泉地になるよう、さらに外国人観光客へのおもてなしを充実させたい」と話している。