劇場用映画が空前のヒットとなっている漫画・アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」にあやかろうと、主要キャラクターの着物の柄と同じ緑と黒の市松模様やピンクの麻の葉模様を取り入れたデザインの商品が徳島県内でも数多く販売されている。お菓子やマスクなどその種類は多岐にわたり、中には本物のロゴと見間違うような怪しいロゴマークが付いたグッズも。正式なコラボ商品ではないものも少なくないとみられるが、法律上の問題はないのだろうか。文化庁著作権課と特許庁の担当者に聞いてみた。

 著作権課によると、著作権は小説、音楽、美術、アニメといった創作性のあるものを作者が独占的に使用できる権利のことをいう。市松模様や麻の葉模様は日本古来からある柄で、創作性のあるものとは考えにくいことから、柄を使用すること自体に著作権上の問題はない。ただ、作品名のロゴについては著作物になるため、本物と酷似するロゴを付けて商品を販売した場合は違法になる可能性がある。

 一方で、特許庁が管轄する商標は、事業者が自己の製品と他者の製品とを区別するために登録する。ロゴや名前、模様などが対象で、どんな商品に使うかを指定して登録する。タイトルやロゴは既に幅広いジャンルの商品を指定して登録を終えており、無断で使用すると問題になる場合がある。市松模様や麻の葉模様は現時点で商標登録されておらず誰でも使えるが、出版元の集英社が出願中のため今後は使えなくなる可能性がある。

 違反があった場合、権利者が訴えたり、商標に関しては警察が捜査したりすることで、訴訟や刑事罰に発展することがある。著作権や商標上の問題はなくとも、コピー商品と見なされた場合などは不正競争防止法に違反する恐れもある。新型コロナウイルス禍の中でも不況知らずの鬼滅ブームの恩恵を受けたい業者は多いと思われるが、「鬼滅風」グッズを製造・販売する際にはくれぐれもルールを守ってもらいたい。(M)