マラソン大会がなく、モチベーションが上がらない今日この頃。腰が重い日が続いていますが、あれこれと楽しみを見つけながら何とか走っています。11月下旬、山々に囲まれた吉野川市美郷地区へ。紅葉以上に引き付けられる催しがありました。

梅酒の飲み比べ。美郷の味は格別です=東野リキュール製造場

 例年なら「梅酒まつり」が開かれている時期です。新型コロナウイルスの影響でまつり自体は中止を余儀なくされましたが、2カ所の酒蔵で自慢の梅酒が披露されることになりました。「梅酒と紅葉を堪能しながらアップダウンのある山里を走ることができる」。“一石三鳥”になりますね。リュックを背負ってプチ旅ラン。

数キロ続く上り坂。紅葉はまばらでした=吉野川市美郷

 美郷物産館を出発し、約5キロ先の農事組合法人フジに到着。お勧めは赤い梅から造った梅酒「美郷露茜(つゆあかね)」です。琥珀色ではありません。ルビーのような赤色は見た目も楽しませてくれます。ほぼ上り坂を走り、喉の渇きと足の疲労がいい具合になり、このエイド(給水所)で水分と糖分を補給。練習でも目的地があると頑張れます。 

生産者自慢の赤い梅酒。見た目もきれいです=農事組合法人フジ

 1杯、2杯、3杯。まったりとした雰囲気に根が生えそうだったので、次の目的地・東野リキュール製造場へ。来た道を4キロほど戻ります。下り坂に加え、少しほろ酔い気分で足が軽やかに動きました。道中、美郷ほたる館に寄ると、ちょうどユズの選果作業中。物欲しそうに見ていたら、リュックのひもが肩に食い込むほどユズをいただきました。トレーニングの一環と考えます。

 東野リキュール製造場では、主力商品の「ホーホケキョ」の新バージョンが並んでいました。仕事モードでなかったのでメモすることもなく、「何が新しかった?」と聞かれると即答できないのですが、確か少し辛口と書いていたような気が・・・。おいしかったのは間違いないですね。お代わりしましたから。

 体がポカポカしてきました。が、このまま寝てはいけません。ゴールは約7キロ先のJR山瀬駅。美郷地区と吉野川市山川町の境にある種野峠を越えます。

晩秋ならではの落葉コース=吉野川市山川町の山中

 途中で脇道を見つけました。落ち葉のじゅうたんが敷かれた林道(たぶん)です。もう季節は紅葉でなく落葉。なかなか素敵なコースにひかれ、進路変更。1歩1歩足を踏み出すたびに、落ち葉が音を立てます。テンションが上がって分かれ道も感覚で進みました。ドングリがソール(靴底)の隙間に挟まったり、野良犬にほえられたりと、小さなアクシデントを楽しみながら前へ前へ。そして道が分からなくなり、慌てて地図アプリを起動。便利な世の中になりました。

ゴールのJR山瀬駅。昔と比べ、こぢんまりに・・・=吉野川市山川町

 この日の走行距離は約20キロ。時間もコースも気にせず、思いのままに走る「旅ラン」は楽しいものです。走力・脚力が上がったかと問われれば、何とも言い難いですが、堪能した梅酒分のカロリーは消費できたでしょう。たぶん。私にとってそれが1番大切です。いやいや、走りながらも堪能できた地域の魅力が1番です。(矢)