性的少数者(LGBT)などを扱った作品を上映する「徳島レインボー映画祭」(実行委主催)が、9日に北島町立図書館・創世ホール、10日に徳島市のあわぎんホールで開かれる。県内の映画愛好家らの有志が、映画を通して多様な性の在り方を考えてもらおうと初めて企画した。
両日とも英国映画の2本立て。同性愛者グループの若者と炭鉱労働者らが共闘し友情を結ぶ実話を映画化した「パレードへようこそ」(2014年、121分)と、介護施設で生活する年老いた母親と同性愛者である息子、彼の恋人の青年が織りなす人間ドラマを描いた「追憶と、踊りながら」(同、86分)を上映する。
徳島市の会社員佐野和明さんら有志8人が集まって企画した。これまでにも、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を題材にした記録映画の上映会などを徳島市内で開いている。
LGBTなどをテーマにした映画祭は、東京や大阪、香川、愛媛など全国各地で地元有志らが開催していることから、徳島でも観賞の場を設けようと考えた。「レインボー」は多様性を認め、調和を意味するとしてLGBTの運動で広く使われている虹色から名付けた。今後、毎年開いていきたい考え。
佐野さんは「多様な人間の在り方が尊重される社会であってほしい。ぜひ足を運んで観賞してもらえれば」と呼び掛けている。
9日は午後4時、10日は午後0時半スタート。1人2千円(18歳未満1800円)。問い合わせは実行委の豊永彩子さん<電088(624)1270>。