被告が経営していた不動産会社「RK」の建物=徳島市国府町

 知人男性にうその不動産投資話を持ち掛けて現金900万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた徳島市国府町の不動産会社「RK」の代表取締役の男(42)=東京都世田谷区、本籍・徳島市=の初公判が4日、徳島地裁であった。被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は不動産投資名目で多数の出資者から資金を集めて不動産取引を行い、得た利益で配当金を支払っていたが、支払いが利益を上回る状況が続き、出資金を配当金などに充てるようになった。

 知人男性から受け取った現金については「ほとんどを他の出資者への支払いに充てた」と指摘した。

 起訴状によると、2018年8月9日、松茂町内の知人男性に「差し押さえ物件を買うのに急ぎの金が必要。すぐに入れてくれたら毎月70万円の配当金を出せる」などとうそを言い、男性宅で現金900万円をだまし取ったとしている。

 被告は、18年11月ごろから一時行方をくらませ、翌12月には自身とRKの破産手続きを始めた。20年1月に別の男性から1500万円をだまし取った詐欺容疑で兵庫県警に逮捕され、9月、神戸地裁洲本支部で実刑判決を受けた。現在は大阪高裁に控訴している。