子どもが親しみやすいよう、地元産スギを虫の形に加工した交通安全グッズを神山町下分の工房「神山メイカースペース」(KMS)が考案した。反射材のシートを張っており、暗い中でも光る仕組み。子どもに身に着けてもらうことで薄暮時などにドライバーが見つけやすくして、交通事故を防ぐ。7日には、効果を確かめるイベントを神山町の城西高校神山分校で開く。
グッズは直径5~14センチの円形。スギ材をカメムシやチョウ、ホタルなどの形に切断し、オレンジ色や蛍光イエローの反射シートを挟んで縫い合わせている。キラキラと光る虫という意味で「キラチュウ」と名付けた。
11月30日には、神山分校の「森林女子部」の部員や神領小学校の児童ら約15人が工房に集まり、キラチュウを作った。飛び出し注意を呼び掛ける子ども形の看板も作成した。12月4日には広野小学校の児童も作った。
7日のイベントは「キラチュウを探そう!ツアー」。大小のキラチュウ約100個をグラウンドなどに置き、懐中電灯で照らして反射状況を調べる。効果を確認し、広く普及させる考えだ。
キラチュウ作りに参加した神領小6年の藤川晟気君(11)は「どれだけ光るか楽しみ」と目を輝かせた。
KMS代表のあべさやかさん(37)=同町神領=は「子どもは虫好きだし、自分が作ったものなら身に着けてくれる。楽しく交通安全を学んでほしい」と話している。
イベントは午後4~6時。無料で要予約。先着40人。懐中電灯を持参。雨天時は校舎内で行う。問い合わせ、申し込みは神山メイカースペースinfo@kamiyma.ms