徳島県内の写真館で、劇場版アニメが大ヒットしている「鬼滅の刃(きめつのやいば)」に登場するキャラクターのコスプレをして写真撮影する子どもが増えている。誕生日や、10歳になったことを祝う「二分の一成人式」の記念に、大好きなキャラになりきって思い出を残したいというニーズが高まっているためで、記念写真の新たな定番になる可能性もありそうだ。

 県内で2店舗を展開する阿部写真館の本店(石井町)では、10歳前後の児童の誕生日記念などで「鬼滅の刃」のコスプレ撮影の依頼が月に1、2回入る。衣装や小物は持ち込みで、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)や妹の禰豆子(ねずこ)の扮装(ふんそう)が特に人気が高い。写真館では作品の雰囲気を意識して畳など和風のセットや小物を使って撮影している。

 

 店によると、記念撮影は着物やドレス、私服で撮るのが一般的で、昨年までは女の子がディズニー映画に登場するお姫様のコスプレで撮影することはあったが、男の子がコスプレするケースは少なかった。しかし、新型コロナウイルス禍を受けた休校などの影響で「鬼滅の刃」の人気が高まった5月以降、男の子を中心にコスプレ撮影の依頼が舞い込むようになった。

 11月30日に誕生日を記念して訪れた吉野川市の飯尾敷地小4年中峯廉太君(10)は、妹と友人2人の計4人で撮影に臨んだ。中峯君は炭治郎に剣の極意を教えた少年・錆兎(さびと)に、トレードマークのキツネの面を付けて扮装。友人らも、おでこのあざをメークで描いて炭次郎に扮したり、伊黒小芭内(いぐろ・おばない)になりきって友だちの白蛇をおもちゃで再現したりしていた。

 

 写真館で毎年写真を撮っている中峯君は「いつもは私服だけど、自分の好きなキャラになりきれて楽しかった。これからも『鬼滅の刃』を応援し続けていきたい」と笑顔で話した。