日本料理店「嵯峨峡 渡月」 旬の食材 ふんだんに

 渓谷美で知られる嵯峨峡近くに、趣のある日本料理店が立つ。予約制の「嵯峨峡 渡月」。城南高校の同級生だった藤本忠さん(49)弥生さん(48)の夫婦が営み、村内の会食や冠婚葬祭などに欠かせない存在となっている。

「渡月」を営む藤本さん夫婦=佐那河内村下中溝

 実家が仕出し店をしていた関係で、忠さんは将来店を開くことを目指し、大阪の日本料理店などで修行を重ねた。結婚後の1995年、地元に帰って渡月をオープンした。

 昼食は松花堂弁当を中心に3千円(平日は2千円)から、夕食は懐石料理を4千円から用意し、予算に合わせて内容を変える。春はタケノコ、冬はブリといった山海の幸を使った料理が特徴で、仕出しも行っている。

 「開店以来、多くの人に励まされた。住民みんなが温かい。古里に店を開いて良かった」との思いを持ち続けている忠さん。自身も地域の力になりたいと、2014年から19年まで徳島駅伝・名東郡チームの監督を務め、現在もスポーツ少年団陸上部監督として村のスポーツ振興に尽力する。

 徳島市から嫁いだ弥生さんも村に溶け込み、近くの嵯峨天一神社に奉納する舞を地区の子どもに教えている。

 藤本さん夫婦は「ぜひ旬の食材を味わいに来てほしい」と口をそろえた。予約などの問い合わせは「嵯峨峡 渡月」<電088(679)3311>。