徳島文理大放送部の学生が、薬物乱用防止を呼び掛けるキャラクター=イラスト=を作成した。その名も「ヤクヤンナくん」。ゆるキャラ風のデザインとユニークなネーミングで若者の関心を引くのが狙い。制作を委託した県は、啓発イベントや会員制交流サイト(SNS)で活用する。
ヤクヤンナくんは植物がモチーフで、ゆるキャラを意識しつつ、薬物乱用の怖さを訴えるため目つきは鋭くした。名前には「違法な薬(やく)に手出しするな(やんな)」とのメッセージを込めた。
若年層に薬物乱用防止を呼び掛けようと、県は本年度から、同大放送部が制作・出演するエフエムびざん(徳島市)のラジオ番組「七色アンテナのエネサラダ」を活用し、情報を発信している。こうした啓発事業の一環で同部にキャラクター作りを委託。イラストが得意な部員が中心となって完成させた。
名付け親で前部長の宮本卓実さん(21)=人間生活学部メディアデザイン学科3年=は「かわいらしく、若者に受け入れられやすいキャラクターだと思う。いろいろな場面で使ってもらいたい」と話した。
学生らは「クスリを追うな!夢を追え!」などのキャッチフレーズも3種類作った。県薬務課は、キャラクターやフレーズを今後、啓発活動に役立てる。