大塚国際美術館(鳴門市)のシスティーナ・ホールで来年2月15~18日の4日間、第8回システィーナ歌舞伎「GOEMON ロマネスク」(同館主催、徳島新聞社共催)が上演される。東京都内のホテルで12日夜、人気歌舞伎俳優の片岡愛之助さんら関係者による制作発表があった。
今作品は、スペイン人の父と日本人の母を持つという設定の安土桃山時代の大泥棒・石川五右衛門の愛と苦悩を描く新作。2011年に同館で上演された「GOEMON 石川五右衛門」のもう一つの物語となる。作・演出を手掛ける水口一夫さんは「完全な続編ではなく、新たな視点で五右衛門を描きたい。スペインを舞台に、いかに歌舞伎の世界がつくれるか」と語り、和と洋のコラボレーションを魅力に挙げた。
五右衛門とその父カルデロンの2役を演じる愛之助さんは、システィーナ歌舞伎には6回連続の出演。「五右衛門は捉えどころがない分、枠を飛び越えた役作りや設定ができるキャラクター。非日常の空間を楽しんでもらうには最高の人物」と意気込みを語った。
公演は、4日間とも午前11時からと午後3時半から。チケットは徳島新聞社事業部で12月19日午前10時から販売する。