シカゴマラソンでゴールする酒井さん=2014年10月、シカゴ(酒井さん提供)

 徳島市南二軒屋町1の市民ランナー酒井喜美子さん(79)が、海外のマラソン大会に毎年挑戦している。64歳でランニングを始め、ボストンやロンドンといった「世界6大マラソン」を完走するなど、十数回のレースに出場した。「走りながら見える景色や吸う空気が国によって全く異なるのが面白い」と、国外レースの魅力に引き込まれている。

 酒井さんは2003年、健康づくりを目的にランニングを始めた。徳島大大学開放実践センターの公開講座「ホノルルマラソン講座」を受講し、同年12月の同マラソンで初の海外レースを体験した。

 以降は年1、2回、海外大会に参加。ランナー仲間4、5人と一緒に出向き、5時間台後半から6時間台前半のペースで完走している。世界6大大会のニューヨークシティー、ボストン、シカゴ(以上米国)、ロンドン(英国)、ベルリン(ドイツ)、東京の各マラソンは14年までに全て出場した。

 大会ごとに印象に残る風景があり、ニューヨークシティーマラソンでは「コース上の橋のたもとで聴いたジャズ演奏」、シカゴマラソンは「沿道の並木の紅葉の美しさ」が思い出だという。「海外のランナーとほほ笑み合ったりするなど、言葉の壁を越えて心が通じ合えるところもうれしい」

 練習は週2、3日、5~10キロを走っている。国内のレースも積極的に参加。とくしまマラソンでは08年の第1回大会から毎回ペースメーカーを務め、裏方としてレースを支えている。
 「今後も体力に合わせ、できる限り国外の大会に出場したい」。走る意欲に衰えはない。